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【和の心 暦と行事】七夕

文月(7月)

知っていますか? 日本の四季と暮らしが生んだ、暦やしきたりを紹介。

 7月7日の「七夕たなばた」は、またの名を「七夕祭」「星祭」「銀河祭」などという。

 この行事は、奈良時代に中国から渡来して日本の宮中行事となった「乞巧奠きこうでん」(織女 しょくじょ星に女子の織物の上達を願う祭り)と、日本古来の信仰である「棚機つ女たなばたつめ(夏から秋への行合ゆきあいの祭りとして神のためにはたを織る風習)が合体したもの。したがって「七夕しちせき」と表記して「たなばた」と読むのはこの「棚機たなばた」によるもの。

 この行事が次第に宮中以外にも広まって、江戸時代には「3月3日の桃の節句」、「5月5日の端午の節句」、「9月9日の重陽の節句」などとともに、五節句の一つとして盛んに行われるようになった。

 もちろんそれは、陰暦でのことだから、現行の陽暦に置き換えれば8月の7日ごろのことになり、したがって歳時記的には「秋」の言葉になる。

 現行の陽暦7月7日は、梅雨のなか。だいたい、毎年のように星空は望めない。これが、陰暦の7月7日、現行の8月7日ならば、美しい星空になる。

 星座としては、鷲座のアルタイル牽牛けんぎゅう星)琴座のベガ(織女星)が、「天の川」を隔てて年に1度接近するこの夜。「星祭」のほかにも、「星合い」「星迎え」「星の契り」「星の恋」「星の別れ」など、何ともロマンチックな呼び方がある。

(2008/07/04)

◆その他の暦と行事はこちら!【和の心 暦と行事】

著者情報

谷村鯛夢

たにむら たいむ

1949年生まれ。同志社大学文学部卒。「婦人画報」「25ansウエディング」「トランタン」などの女性誌の編集者、編集長、テレビコメンテーターを経て、現在、出版プロデューサー、コラムニスト。俳句集団「粗々会」同人、俳句誌「炎環」「馬酔木」会員。

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