imidas - 情報・知識&オピニオン

連載

【今週のことば】拈華微笑/笑中に刀あり/腹を捩る

集英社辞典編集部編

拈華微笑
(ねんげみしょう)

言葉にしなくとも以心伝心で伝わることのたとえ。多くの弟子を前にして釈迦(しゃか)が説法をしたとき、黙って蓮(はす)の華(はな)をひねってみせたところ、迦葉(かしょう)という弟子だけが釈迦のいわんとするところが理解できたので、にっこりと笑ったという故事から。「拈華」は、華を拈(ひね)ること。
『五灯会元(ごとうえげん)―一』に、「世尊在霊山会上、拈華示衆。是時衆皆黙然、唯迦葉尊者破顔微笑。世尊云、吾有正法眼蔵涅槃妙心実相無相微妙法門。不立文字、教外別伝、付嘱摩呵迦葉」とある。

〔例〕「彼の奥さん、彼がゴホンとせきばらいをするだけで、もう新聞をもってきてくれるんだそうだ。拈華微笑の夫婦だね」などと使う。

◆その他の四字熟語はこちら!【スピーチに役立つ四字熟語辞典】

 

笑中に刀あり
(しょうちゅうにとうあり)

表面は穏やかそうな笑みを浮かべているが、内には邪心を秘め、陰険にも人を害しようと考えている人間をいう。中国の唐の時代、李義府(りぎふ)はうわべは温厚な人柄と見せながら、内心では人を陥れようとねらっていることを、世人に糾弾されたという故事による。

〔類〕笑みの中の刀/口に蜜あり腹に剣あり/笑中に刃(やいば)を研ぐ/笑いの中に刀を研ぐ/笑う者は測るべからず
〔出〕旧唐書(くとうじょ)
〔会〕「温厚な紳士だね、彼」「そう見えるだけ。業界では悪の申し子って呼ばれてる、笑中に刀ありの人なんだ」

◆その他のことわざはこちら!【会話で使えることわざ辞典】

 

腹を捩る
(はらをよじる)

ひどくおかしくて(体を捩るようにして)大笑いをする。「母が久しぶりに腹を捩って笑う姿を見て、わたしは寄席に連れてきてよかったとしみじみ思った」

◆その他の慣用句はこちら!【ルーツでなるほど慣用句辞典】

 

著者情報

集英社辞典編集部編

関連記事

新着記事

imidasの更新情報をお届けします。