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【今週のことば】前後不覚/赤きは酒の咎/呂律が回らない

集英社辞典編集部編

前後不覚
(ぜんごふかく)

前後の区別もわからなくなるほど、正気を失うこと。正体を失うこと。正しい判断ができないさま。

〔例〕「酒を飲むのもいいが、前後不覚になるまで飲むことだけはつつしんでもらいたい」というように使う。

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赤きは酒の咎
(あかきはさけのとが)

顔色が赤いのは飲んだ酒の仕業であり、飲んだ自分のせいではない。みずからの責任を逃れ、自分の過ちを認めようとしないことをいう。

〔出〕謡曲(ようきょく)・大江山(おおえやま)
〔会〕「私はちゃんと目覚ましをセットしたんです。ええ、ほんとうです。その目覚ましが壊れてたんですな。被害者は私のほうですよ」「そういうのを赤きは酒の咎(とが)というんだ」

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呂律が回らない
(ろれつがまわらない)

酔っ払ったり、口のあたりの感覚が麻痺(まひ)していたりして、言葉がはっきり言えないさま。「きみも案外酒に弱いね。もう呂律が回らないじゃないか」

〔語源〕「呂律」は、ものを言うときの調子の意で、「りょりつ」の転じた語。もともと、「呂(りょ)」は、中国および日本で、音楽の基準とされた12音階のうちの陰の6音を、「律(りつ)」は、同じく陽の6音を意味した。したがって、「りょりつ」は音楽の旋律の意。「回る」は、「舌が回る」「口が回る」「知恵が回る」などのそれと同じで、十分に働く意。

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