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連載

施設はゴミ箱(高校2年・Nさん)

第2回

Colabo(一般社団法人)

 いつも精神科に連れて行かれると、医者はあたしとの話は短いのに職員との話はクソ長い。なんの話してんだか。今日はなんか待合室に、職員と児相(児童相談所)も来ててきもい。児相なんか、いい顔してるだけでなんもしてねえ。家族の仲をよくするためにあるもんなのに引き裂いてんのは児相だろ。
 大人なんか全員敵だし、苦しい経験した人しか結局なんもわかってない。勝手に自分の歩んできた人生が全てだと思って、それ以外は否定する。いつでも子どもをゴミ箱に無理やり入れる。
 親のせいで無理やり入れられた施設で、なんで子どもたちが規則やルールって名づけられた縛りに縛られて、しまいにはそれを守れないとお前の居場所はこのゴミ箱以外どこにもないんだぞ、従わなければ追い出すぞって。勝手すぎる大人。大きらいだ。

 自分がなんでこんな人間になったのか、全然わからない。
 いつの間に人がきらいで、自分からバリア作って自分の首を絞めてる。

 ルール全部が嫌で守りたくないけど仕方なく守って、ホントは周りの子たちみたいにお金を結構勝手に使えて、ご飯も好きに食べに行けて、お菓子も買えて、帰ったらテレビ見たりお風呂に入ったりお母さんと会話したりしたい。その日あったこととか嫌に思ったこととか話したりしたい。そんな望みも少しも叶えられないなんて。
 おばあちゃんと暮らせば親戚に反対されて。なんであいつに反対されなきゃいけない。
 学校に行けないっていったら、もうお前の面倒みない、一人で生きていけって。結局捨てられる。優秀じゃない子どもなんか捨てたほうが、お荷物減るもんな。
 家にあった荷物までも全部送り返してくるくらいだから相当なんだな。

 施設はゴミ箱。
 子どもがいらなくなったり、自分の思うとおりにいかなくなったら、ぽいって捨てるところ。

著者情報

一般社団法人

Colabo

コラボ

『すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会』を目指して活動する非営利団体。2011年に仁藤夢乃を代表として設立。10代の少女たちと支援する/される関係ではなく「共に考え、行動する」ことを大切にしており、虐待や性暴力被害を経験した10代の女性たちとともにアウトリーチや、虐待や性搾取の実態を伝える活動や提言を行っている。

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