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連載

終わりなき束縛生活(17歳・ Kさん)

第35回

Colabo(一般社団法人)

私には自由がない。母は私の生活全てに文句と手出しをする。注意という名の限度を超えていると感じる。親という名の限度を超えていると感じる。家族間のプライバシーすらない。私の権利はないの? 母に高校2年になっても決められ、こと細かく全部全部伝えなければならない現実は、私にとってまさに束縛生活だ。

母は私に常に完璧や数として表れる結果を求めている。行動なら完璧に、勉強なら母の頭の中の完璧な内申など、全て母の思い通りで基準を決め私に押し付ける。私が達成できないと、「怠け者」「努力不足」「情けない」「それじゃあどこ行っても必要とされないよ」などと全否定な言葉を浴びせてくる。全否定な言葉は罵声。そしてよく手を出してくる。

それは、私の言葉がある程度しっかり身に着いてきた小学生の頃からだった。全否定な言葉だけど、小学生の時はあまり気にしていなかったが、中学生、高校生になるにつれて、母なんかに何でこんなこと言われなければならないのかと考えるようになり、私は思い詰めるようになった。

否定されるということは私が悪いのか。正直に悪いと思うのはたまに。現実、私はそんなに悪くない。高校生になってそう思い始めた。

自分が悪くないと言ってるだけのただの人にはなりたくなかったので、友達に「これって怒られるべきだったのかなぁ」「私、何言われるかなあの人に」とか、「私のさっきの行動どう思う?」とか、確認するようになった。やがて人からの目線がどんどん怖くなっていった私は、確認しないと行動できないような人間になってしまった。特に学校の委員会活動やクラス替えなどで悩んだ。

毎日のように「お前は社会から必要とされない」とか普通の会話で出てくるので、自分の存在意義を常に失う。私の努力している部分は1ミリも見ないで、悪いところだけを見て批判してくる。誰でも良いところ悪いところあると思う。しかし私は、このつらさに耐えなければならない現実に生きているのだと言い聞かせ頑張っている。毒親がこの世に存在することを知ってほしい。

そしてこの家に私の居場所などない。

ほとんど毎日、存在するなと言われているようなものなのに、耐えられている私について教える。リストカットやOD(オーバードーズ)、雑踏に紛れること、友達に相談すること、Colaboの支援で耐えてきた。

夏休みが始まる。私は家に帰りたくないから、委員会やボランティア、補習、塾などで1秒でも家にいないようにスケジュールを隙間なく埋めた。普通の人間じゃこなせないようなハードスケジュール。やらなくていいもんなら少しは緩めたいけど、私は逃げるために必死に予定を立てた。現実、夏休みは普通の平日よりもハードな感じ。

私に安心して休める居場所をください。

私の居場所はどこですか?

駅や街の中には花のJKやJCが沢山いて、プリクラとかスタバとか、いっぱい盛り上がって楽しんでる現代だけど、どこか片隅で居場所を求めている子もいるということを頭に入れてもらいたい。 居場所がないって簡単につぶやいているわけじゃない。その裏には本当に複雑に、現在の社会問題が絡んでいることを忘れないでほしい。

そして、私は大人を嫌いではない。だけどこの世の誰一人として完璧な人間なんかいないのにもかかわらず、相手のことだけを蹴落とすような大人は嫌いだ。子どもと大人が同じように長所を伸ばしたり短所を改善したりすることができれば、居場所がない子、居場所がない人は減ると思う。

もしかしたら今、あなたの近所の人のお子さんが、バイト先の子が、自分の生徒が、居場所をなくしているかもしれない。

そう考えるとどんな感情を皆さんは抱きますか?

著者情報

一般社団法人

Colabo

コラボ

『すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会』を目指して活動する非営利団体。2011年に仁藤夢乃を代表として設立。10代の少女たちと支援する/される関係ではなく「共に考え、行動する」ことを大切にしており、虐待や性暴力被害を経験した10代の女性たちとともにアウトリーチや、虐待や性搾取の実態を伝える活動や提言を行っている。

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