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連載

誰かといて誰かとご飯食べるだけでよかった(20歳・フリーター)

第13回

Colabo(一般社団法人)

 一人ひとり売春していた理由、している理由は違うのです。私の場合は孤独と寂しさから手を出していました。小学3年生くらいから(イジメが)始まって、今でも職場イジメがあり、小6で自殺しかけ、中学の時には腕を切るようになりました。高校3年生の頃、私は精神的な病気を持ち、高校生活もうまくいかなくOD(オーバードーズ ; 過量服薬)したり腕や足を切り、家でも学校でも安心して過ごせなくなりました。何もかもうまくいかず、援交(援助交際)に手を出してしまったのです。
 ネットで知り合った人とご飯食べて援交して、寂しさを埋めていました。勿論(もちろん)完璧に埋まるはずもない。お金にはそこまでこだわりがなくて、誰かといて誰かとご飯食べるだけでよかった。寂しさが一時的にでもなくなるなら……。別れた後は遊びから帰ったような感じで“楽しかったー”という感じで終わっていました。それでもすぐに寂しくなり、援交の繰り返し。自分が誰かを喜ばせられるのはこのくらいしかないと思っていた。
 学校生活も悪化して、人間関係も悪く高校も退学にされたのです。「あなたがいるとみんな迷惑する」と教師に言われたのを今でも覚えてる。それ以来誰一人信用できなくなりました。そしてある番組をみてColabo(コラボ)と出合いました。初めてお会いした時は緊張していて、自分がやっていた事を話すのは気まずかったし、変に思われそうだったから。

 誕生日は小学生の頃祝ってもらったくらいで、記憶にはハッキリとありません。数年祝ってくれる人は誰もいなかったから……だからサプライズされた時は心からの喜びと幸せが溢れてその気持ちが涙となりました。生きてきた中でも、今までの誕生日の中でも……一番幸せで最高な日になりました。そしてもう援交とか自分傷つける事はしたくない。夢乃さんとあの日約束した事も裏切りたくない……。
 今も実家暮らしですが、自分のことは全て自分でやっています。食事も洗濯も掃除もゴミ出しも……。家の人との関わりはなく、その人たちのことは“家族”ではなく“他人”という認識しかできなく、他人の家で無償で過ごしているかのような生活をしています。毎日帰りたくない所に帰るしかなくて、ストレス解消で遊びに行っても、地獄(ここ)に戻ればまたストレスが溜まるばかり……。
 早く独り暮らしがしたいけど、私は軽度の知的障害があり、社会についての常識も人一倍に少なくて、できないことも多いです。Colaboに助けてもらいながら頑張って生きていきたいです。自分らしく輝き続けて生き続けたいと思います。日々、Colaboや信じている大人に感謝しています。
 それでも私には、“居てもいいんだ”という居場所はありません。経験者達の声を届けるためにも、そして一人でも多くの人たちに伝えるためにも、ご支援をお願い致します。私たち、今も苦しんでいる人たちのためにも……売春、JKビジネスをなくすためにも……。未来の子供達に同じような苦しみをさせたくはないから……。
 心からの笑顔が溢れて安心していられる居場所や、誰かと一緒にご飯を食べたり、人との繋がりの良さを知ることができる居場所がほしい。よろしくお願いします。

著者情報

一般社団法人

Colabo

コラボ

『すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会』を目指して活動する非営利団体。2011年に仁藤夢乃を代表として設立。10代の少女たちと支援する/される関係ではなく「共に考え、行動する」ことを大切にしており、虐待や性暴力被害を経験した10代の女性たちとともにアウトリーチや、虐待や性搾取の実態を伝える活動や提言を行っている。

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